06.発達障害とは?

  1. 目次
  2. 01.障害とは? 02.米国精神医学会(APA)が定めた診断分類「DSM」 03.身体障害:Physical disability *Comming soon* 04.知的障害:Intellectual disability 05.精神障害:Mental disorders *Comming soon* 06.発達障害:Developmental disorders
 まず発達障害には、3つに分類されています。 ----------------------------------------------------------------------------------------------

 政府は、知的障害を伴わない自閉症、加えてアスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害に関して、「発達障害者支援法」が2005年に施行されました。

 発達障害の診断に至るまでには、知的の水準を表す数値である知的指数(IQ)を、東大式エゴグラム検査で行われます。

 知的障害にも記載しているとおり境界線知能は、知的能力障害の診断には至らないものの、平均に比べて知的機能に弱さがあり、日常生活への支障を伴う場合に表現が用いられることもあります。

 境界線知能の位置を見ると、上記の平均的な層と知的障害とされる層の境目にあたり、IQが平均より低いために日常生活への支障を伴うことがあるものの、「知的障害」とは診断されないので、公的な支援は受けられません。しかし、境界線知能の中には発達障害の診断が下りる場合があり、公的な支援を受けることができます。また、境界線知能に該当する人は日本人全体の約14%といわれており、約7人に1人。つまり学校で1クラスに生徒が35人いる場合、そのうちの約5人は該当者だという計算になります。

『発達障害(Disabilities)』から『神経発達症(Disorders)』・『発達の違い(Differences)』へ

 02.米国精神医学会(APA)が定めた診断分類の他、ハートクリニックWebサイト こころのはなし ~DSM-5-TRの変更点について~調べた限りで見ると、医療機関や医療開発メーカーでも、それにあわせて改変されていますが、法律から見ると、現時点で改正は行われていません。発達障害者支援法 第2条 『発達障害の定義』にある現時点の障害を基に、医療機関や医療開発メーカーが独断で加えたものと考えられます。

 では、境界線知能のうち発達障害の詳しいところへ進みましょう。

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  2. 1.自閉スペクトラム症(ASD) 2.注意欠如・多動症(ADHD) 3.(限局性)学習症 / 学習障害(LD) 4.その他の発達障害 5.発達障害の診断 6.発達と知的の共通と相違 7.発達と精神の共通と相違(二次障害) 8.発達障害とPTSDの関連性

04.知的障害:Intellectual disability 01.障害とは?