奈良県発達凸凹居場所の調査研究所公式ホームページ

01.障害とは？

　この障害に関するすべてのページは、2025年1月に一部改訂しました。

　障害という言葉を聞くと、皆さんは「壁」とか「なくそう」とか「距離置きたい」とかで、頭に浮かぶことが多いです。

「障害」の意味

物事の達成や進行の妨げとなること、または妨げとなる原因のことである

　その他にも「障碍」があり、これは「障礙（しょうげ）」の略字です。

「障礙」の意味

仏教用語として煩悩障など心を覆い隠し悟りを妨げている要素を指して用いられたことから、邪魔するなどといった意味で使われ、明治時代にはしょうがいと読まれるようになった
その後、日本では妨げというような意味では、それらの表記は区別されず用いられた

　1940年代の当用漢字表や、障害の表記が採用されると、身体機能の障害に対して、法令などで障害の語が当てられるようになったため、障碍の語はあまり用いられなくなったといわれています。また近年、障害者の表記を巡って議論があがっています。

医学的に用いられる「障害」

生理的な機能障害のimpairmentと、その結果ものごとを遂行するための能力障害disabilityが日本語では区別されていない
社会福祉のモデルとしては、社会的な制約を取り払うためにdisabilityに焦点を当てた政策が考えられる

技術的や計画的に用いられる「障害」

なんらかの障害によって発生するダメージやトラブル、問題が生じたという意味
また、支障をきたしている状態も指す

　つまり、「障害」という言葉には表記や用語によって意味が異なるのです。とろこが冒頭でも記載しましたとおり、障害という言葉を聞くと、「壁」とか「なくそう」とか「距離置きたい」とかで、頭に浮かぶ人が多いのも現実なのです。