障害者と世の中事情

 自閉症スペクトラム(ASD)でも記載しましたとおり、この世界では「1000人いれば1000人の違いがある」と言うように、「自分主体でみんなは動いてくれる」や「誰一人も接しない場面は全て」という答えは存在しません。だからと言ってこの世界に1人作業がないというわけではなく、どこかしら1人作業はあって、一人ひとりと共同で作業していくため、指示・質問・注意点を人から聞くことと、相手に報告・連絡・相談、そして確認することで、流れが成り立っていくのです。

 また発達障害者は、一生懸命に頑張ることが多いため、周りの人とうまく合わせることができないわけではないので、自分に合った方法で行動することができるようになります。

 そして一番気を付けなければならないのは、「発達障害者は発達障害ではない人と比べて、すべて同じことができるものではない」。それは、障害特性により、正常に機能しなくなる精神的な不調だけでなく、精神的に欠陥があるゆえに行うことが不可能である状態を意味しているからです。

 このページを見ている方には、特に発達障害を持っていない方にとって重要なものなのでおすすめします。

  1. 目次
  2. 01.発達障害ではない人がよく誤解していること 02.労働者による勤続阻害の要因 03.メディアが言う人手不足の要因